●LIVE IN DUNGEON

ジャンル異世界配信者なりきりRPG
開発元Heaviside Creations
プラットフォームSteam
プレイ時間2.3時間
こんなゲームマルチタスクがためされるちやほやRPG

 有名配信者の気分になりたいあなたに。

 正直いって、配信する風のRPGと聞いて、かなりなめていた。なんかそれっぽい画面になっているだとか、ストーリーに関わってくる程度じゃないかと。
 実際にはむしろ、リスナーとの兼ね合いが大事というか、なんならリスナーがいなければ勝つことも難しいゲームだった。

 システムとしては、コマンドごとにクールタイムがあるタイプのコマンドバトルで、コマンド選択中にも相手が動いたりしてくる。あえてコマンド選択を遅らせて、敵の攻撃に合わせて防御バフを張る、というようなこともできるのである。
 特徴的なのは右側に常にリスナーからのコメントが流れており、返答を返すことでクールタイムを短縮できるという点である。
 返答可能なコメントは4件まで同時に発生するが、タイムラインが流れてしまうと返答できなくなってしまうので、なるべく早く返答する方がいいだろう。

戦闘中のコメントに返答できる。返答の選択状態なら、流れても返答できる。

 さらにより盛り上がる返答を選択すれば、短縮できる時間が増えるだけでなく、「いいね」(装備やコマンドの購入に使用する)もより多く稼ぐことができるのである。レベルはないので、「いいね」を効率よく稼ぐことが、早期攻略には必要だろう。

 その他探索を進めていくと、「スーパーコメント」を選べるようになる。これはリスナーに行動してもらえる機能で、これをうまく使えば、リスナーに回復してもらって攻撃に徹したり、あるいは逆に防御は回復に専念しながらもリスナーに攻撃してもらうようなことも出来る。
 正直最後の方はこの「スーパーコメント」で攻撃してもらう戦法にかなりの部分を頼っていた。

 コマンドは習得しているものから4つを選択する形で、必要なバフ/デバフやクールタイムを考慮して、敵に合わせて変えていくことになる。

右円がクールタイム。一撃で倒せるように長いものを入れたり、防御を入れたり。

 そのようなシステムだが、何よりも戦闘のバランスがしっかり調整されている印象で、適当にやろうとすると道中であっても死んでしまうようなバランスになっている。
 そのためコマンドの選択をしながら、タイミングを見て正しい返答をリスナーに返すという行為をする必要がある。同時に。
 フォロワーが増えれば当然コメントの量も増えていき、そして進むほどに敵は強くなって、即断即決が必要になっていく。そうしてだんだんとゆっくり返答を考えている暇がなくなっていくのだ。
幸い炎上したりすることはないけれど、この速度のコメントに別作業をしながら返答をしていくのは大変だろうと、勝手に配信者のことを慮ってしまう。

そのほか、ストーリーテリングがやや薄味だったり、コメントのバリエーションがやや物足りなかったりする部分はあったが、値段相応ともいえるだろう。

ちなみにDMM版もあるようで、「GAME遊び放題」でもプレイできるがあまり情報が見つからなかった。

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