ジャンル | ホラーゲーム |
開発元 | Toyasky |
プレイプラットフォーム | Steam |
プレイ時間 | 83分 |
こんなゲーム | エスカレーターに乗る際には立ち止まり、降りたらすぐに動きましょう |
昨年の終わり頃から流行っていた『8番出口』。そこからゲーム性を引き継いで、舞台を変えたりしたゲームがいくつか作られている。そのうちのひとつが『Escalator』だ。
舞台はおそらくどこかの地下道。エスカレーターに乗って上がっていき、非常口から出るまでの間に「異変」が起きていないか確認する。「異変」がなければそのまま非常口から出て、もしあった場合にはスタート地点近くまで戻って非常ベルを鳴らす。
ここでいう「異変」というのは、「正常な場合には起きていない/存在しないものごと」を指す。最初に「正常な場合」を一度見られるので、それと比較するようなイメージだ。
要するに間違い探しであり、その間違い探しを普段見るような風景に対してやるのが面白い。見慣れているからこそ多少変なことがあってもつい見逃してしまう。これも一種の正常性バイアスかもしれない。
間違い探しをするのは『8番出口』と同じ要素だけれど、今作ではエスカレーターに乗る分、動きが制限される期間が発生する。その分集中して異変を探すことができる一方で、異変を見つけてもすぐには通報しにいけない(エスカレーターでは歩いたり逆走したりしてはいけないので)。そこは間違い探しをしていると考えると面倒に感じる部分だったけれど、一方でホラー的には可能性を感じられるところだったと思う。
私はあまりホラーゲームは嗜まない。怖いから。それを自覚したのは『Until Dawn: Rush of Blood』だった。VRのレールシューター(というかまんまコースターに乗ってお化けとかをシューティングする)で、いわゆるジャンプスケアのようなものはなかったと思うのだけれど、来ると分かってても怖い。むしろ来ると分かっているからこそ怖い。常に後ろが気になってしまう。そんな感覚を覚えた。
『エスカレーター』に乗っている時も同じようなことができるのではと思った。恐怖が近寄ってきても周囲を見渡すことしかできず、恐怖を見つけても逃げることもできない。ただ目を逸らすか、あえて恐ろしいものを目に入れ続けるか。それだけしかできない恐怖体験。さすがにそれだけだとゲームにはならないけれど、なかなかの恐怖体験になりそうな気がする。
もしそんなゲームが出たとしても、私はプレイしませんが。
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