目指せポケモンマスター 1013匹、夢の終わり編(ポケットモンスター スカーレット・バイオレット)

ジャンルロールプレイング
発売元任天堂
プレイ時間80時間以上
こんなゲームポケモンを眺め、捕まえる。

終わった…。ついに…。全ポケモンを捕まえた…(嘘)。

4月から始まった、ポケモンを(ほぼ)すべて捕まえる旅も1年ほどを掛けてようやく終着点へとたどり着いた。ここまでにプレイしたポケモンタイトルは18タイトル。掛けた時間はポケモンGOを除いて621時間。50時間で集められるとかいったのは誰ですか。途中体調を崩していたりでぷれいできず、想定よりも長い旅になってしまったが。幻のポケモン12匹を除いてすべてのポケモンを集めることができた。

実際に図鑑を完成させたタイトルはあまり多くない。初代・金銀・USUM・剣盾、そしてこのSVくらいだった。前世代からポケモンを回収するのが難しいなどの理由もあったので仕方がないが、まだやれることがあると考えてもいいかもしれない(さすがにそこまでの情熱はないのだけれど…)。

なにはともあれ、無事に賞状を受け取ることもできた。今後新しいポケモンシリーズが出てきた際にも、ここまでの遺産を利用することで、また図鑑を完成させられることだろう。

さて、そんな感じで迎えた第九世代、ポケットモンスタースカーレット・バイオレットだが、ポケモンもついにオープンワールドに手を出した、というのが最初の印象だ。剣盾では一部のみ採用だったシンボルエンカウントが全面的に採用され、連れ歩きについてもほぼどこでもできるようになった。さらにポケモンライドがSMから復活、ポケモンを連れ、ポケモンに乗り、ポケモンに囲まれた世界を旅できる、というわけだ(試していないが最新UDではさらにポケモンを操作してフィールドを巡れるという)。ポケモン好きにはたまらないものだっただろう。

一方で完全に調整しきれていないと思える部分もあった。ある程度ポケモンのサイズに合わせたシンボルになっているため、小さいポケモンはシンボルが見えづらい。特にフラエッテなどは戦闘が始まってから気付くようなものだった。その上表示可能な最大モデル数が厳しいのかロードが長いのか、高速で移動している場合にモデル表示が間に合わず唐突に目の前に敵が出てくることもあった。

連れ歩きについてもやや扱いづらいところがあった。ポケモンの移動速度は主人公の移動速度とは無関係のため、普通に走るだけでもたいていの場合ポケモンを置いていってしまう。そしてある程度の距離ができてしまうと、残念ながらボールの中に戻ってしまう。そのため連れ歩きを続けるためには、頻繁に止まるかスティックを調整して歩くか、かなりケアが必要になるのだ。お遊び要素と考えるならそれでもいいかもしれないが、一部ポケモンの進化条件に関わってくるのが面倒だった。

戦闘システムのほうは新たに「テラスタル」というものが追加された。簡単に言えば戦闘中1度だけ、どんなポケモンも事前に決めたタイプになることができるシステムだ。例えばみずタイプのヒトカゲや、むしタイプのミュウになることができる。元のタイプと同じタイプになれば、タイプ一致の威力上昇効果がさらに上がるので、あえて同じタイプで高火力を出すか、意外なタイプに変化して弱点回避と予想外のタイプ一致火力を見せるかというのが、戦術に幅を出している。

ストーリー上でテラスタルの恩恵を一番受けたのはジムリーダーだろう。シリーズ恒例でジムリーダーは使用タイプが決まっている。そのため通常は使用するポケモンが決まっているのだが、テラスタルのタイプ(テラスタイプ)をその使用タイプにすることで、一匹だけはどんなポケモンも使えるのだ。これをうまく使って、各ジムリーダーの個性を発揮しているように思えた。

ストーリーについては、3つのストーリーを自由に進められる形。オープンワールドといえば、メインストーリーのほかにサブクエストを用意して、サブの方で自由に探索させるような形のものもあるが、ポケモンはそうではない。これまでも(一部の)ジムは順不同であったりしたし、本編以外のクエストがあるものも少なかった(ポケモンやアイテム交換はあったが、それを閲覧するUIはない)ことを考えると、より「ポケモンらしい」形を取ったのだと思う。

その内容についても、個人的にXYで好みだった「いろんなポケモンとの関わり方」を感じられるものでとてもよかった。剣盾での悪役を倒さない旅をさらに強めてもいて、学生らしさがとても出ていたと思う。

キャラは個人的にはペパーが特によかった。初めの印象は良くなかったけれど、話してみると結構面白いやつだった。でも保健室の先生の方がもーっと好きです。

ネモはネモかった。ボタンは…なぜかペパーに厳しいところあったね。ブイズかわいい。

ちなみに、見た目が好きなポケモン1位はアママイコでした。

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