いつかのメモラージョ ～ことのはアムリラート～

このゲームは『ことのはアムリラート』の続編であり、前作で日本語の通じない、日本によく似た異世界に飛ばされてしまった少女と、それを拾った女の子とのその後の物語と、拾った方の女の子の「それ以前」の物語だ。

特徴なのはなんといってもJuriamo(ユリアーモ)と呼ばれる異世界言語(といってもほぼ現実のエスペラント語と同じ)で、エスペラント語を習得していないのであれば、言葉が通じずやきもきしてしまう感じを追体験できるだろう。もちろん、前作よりあとの時間軸である分分かる言葉は多くなっているのだけれど、全てではない、そして中途半端に分かってしまうからこそ、間違えてしまうこともあるのだろうと、そんな風に思える作品だった。

テキスト量としてはそれほど多いものではないけれど、ユリアーモが何を言っているか考えながら読むとそれなりの時間が掛かるようになっている……かもしれない。また、前作同様二週目以降にはユリアーモの和訳を出すことが出来るので、2週目で和訳を見ながら、本当は何を言っていたのかを確認するのも面白いだろう(出来ればログにも出したり、スキップ時にまだ見ていない和訳が出たときは止めてほしいところだった)。

以降、前作『ことのはアムリラート』および『いつかのメモラージョ』のネタバレがあります。