ジャンル | アクション、アドベンチャー、シューティング |
開発元 | Giant Sparrow |
プラットフォーム | PS4 |
プレイ時間 | -(6時間程度?) |
こんなゲーム | 絵本のような世界を汚して発見する物語 |
The Unfinishd Swan のロゴなどを見たとき、このゲームは怖いものだと思い込んでいた。プレイ画面もなんだかよくわからないモノクロなものがほとんどだったし。
実際にはそんなことはなく、オープニングデモは絵本のようだし、道中に語られる物語も、1段落の長さといいやはり絵本っぽさがあって、少し滑稽な物語が語られる。
しかしこのゲームで語られるのは、チャプター1のことなのは間違いない。というより、ほとんどのレビューでもチャプター1のことばかりが語られていたように思う。
オープニングデモが終わった後、表示される画面は、中央にレティクルのような丸い円があるだけのものだった。何をすればよいかも、どこに向かうかも当然どこにも記載がない。
(正確には「作りかけの白鳥を追いかけよう」とはデモで言われるが、最初の画面には白鳥のハの字もない)
左スティックを動かせば、足音から動いていることは分かる。それが止まれば、壁かなにかにぶつかっただろうことも分かる。×ボタンを押すとどうやらジャンプしているようだった。
気まぐれにL/Rボタンを押すと、インク玉を投げつけ、なにかに当たったらインク玉が弾けて円上に広がる。広がる途中に物があれば、当然そちらに当たって影が出来る。広がる先に何もなければ円は途中で途切れたようになる。インクの広がり方を見れば、どこに何かがあるのが分かるようになるのだ。
つまりインクをひたすら投げて、進めそうなところを探し、白鳥の痕跡や姿を見つけたらその方向に進んでいけばいいわけだ。
ただ、いくらでも塗ればいいわけではない。インクには濃淡がないので、極端な話白一色だった世界を、ほぼ黒一色にすることだって出来る。そうすれば当然、またどこに行けばいいのか分からない状態に逆戻りとなってしまう。
そんなわけで、汚さないのもダメ、汚しすぎるのもダメ、とちょうどいい按配でインクを投げつけていかなければならないのだ。
そんな難しいことは考えないで、ただ意味もなく道中にある像を真っ黒にしてやったり、ぎゃくにほとんどインクを使わないで進むというトロフィーもある(未取得)。
そして全てのステージが白と黒だけで構成されるわけではない。次のチャプターに進めば最初から街の風景が分かるようになっているし、そこなら投げつけるのがインク玉ではなく水風船のようになっているので、好きなだけ投げ放題だ。
序盤の新しい物の見方を体験できるのももちろん好みだけれど、中盤のこの誰もいない街で好きなだけ水風船を投げつけて遊べるような感覚も気分がよく、とても好きだった。
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