ジャンル | ガールズジェットバトル |
発売元 | MARVELOUS! |
プレイプラットフォーム | PS5 |
プレイ時間 | 13時間 |
こんなゲーム | 敗北を知りたくなるレースゲーム(1敗) |
※このゲームは、MARVELOUS!とHONEY PARADE GAMESがタッグを組んだ、ジェットスキーがモチーフの機械に二人乗りして、後ろに乗り込んだ子が水鉄砲的なものを相手に向かって打つ、スリーサイズの数字がよく分からなくなるような女の子ばかり出てくるゲームですが、現在絶賛配信中のアプリ『ドルフィンウェーブ』ではありません
2019年にアニメが放送された『神田川JET GIRLS』のゲーム版であり、(正直もうストーリーはうろ覚えだけれど)おおむねアニメ版と仁多ストーリーを楽しんだり、アニメではあまり深掘りされなかったチームの話を見れたり出来る。ゲームにしか存在しないキャラもいる。
ただ、このゲームの評判はあまりよくない印象だった。内容については詳しく見ていなかったが、まあそれほど不思議には思っていなかった。
単純に安くなっていて、それなら買ってプレイしようという気持ちになったのだ。当時アニメも見ていたことだし。
というわけで、プレイして分かったことを以下に。
ゲームシステムとしてはレースゲームで、機首上げ/下げによってスピードとステアリングを切り分けたり、特定の行動でたまっていくゲージを敵への攻撃に割り当てるかダッシュに使うかの駆け引きをしたりと、なかなかどうして単調にならないようなシステムになっている。
ステージギミックも様々あり、分かれ道で近道か大通りかを選択できるステージや、的に攻撃すると水門が開いたりするステージ、さらにはふすまを突き破って進むという頭のおかしい大変ユニークなステージもあったりする。
コース随所には巨大な風船が配置されていて、それを破るだけでもなんとなく楽しい。
またコース中に用意されているジャンプ台からと分タイミングでトリックが決められ、決めたトリックに応じてバフが掛かる。さらに4種のトリックの内1種はペアノ組み合わせによって内容が変わるという手の込みよう。
エキサイトバイク64しかり、Uniracersしかり、トリックのシステムが個人的には大好きなので、これは嬉しかった。
ストーリーは薄味なところはあって、どちらかというと日常系な雰囲気が大きい。そして格闘ゲームのデモくらいの印象しかない。
とはいえ、どのストーリーもペアの絆とジェットレースをする理由みたいなところがテーマになっていて、ゆるいながらも「いいよね…」となるような話もあった。
とまあ、そこまで問題ないような気がしてくるのだけれど、たぶん一番の問題として「ストーリーの敵弱すぎ問題」があった。
ほとんどの試合で、何もしないでもライバルがどんどん後ろに下がっていって、普通に20秒以上の差がついてしまう。独走状態で2~4分ほど走り続けることになってしまうのだ。
そしてその5の勝利デモで「手加減していた」などと言われた日には「それなら本気で走ってくれ」と思ってしまうこと請け合いである。
さらに、ストーリーにはミッションがあって、それの達成のためには近くに敵がいないといけないことがあった。
マリオカートを例に話すなら、緑甲羅を何度か投げるミッションがあるのだけれど、緑甲羅を投げるには敵が近くにいないとできないのである。そのため、レース中にあえて立ち止まって敵がやってくるのを待つ必要が出たりするのだ。手加減しているのはどっちだという話だ。
それでも、1ステージだけ妙にライバルが強いステージがあって、そこでは上の方で挙げたメリットが活きて、どうステージを進むか、どうライバルに攻撃するかと、相手の邪魔も出来るレースゲームらしい楽しみ方が出来たように感じた。
つまり、敵が強ければ問題ないんじゃないかと思う。幸いオンラインモードがあるので、そこで対戦すればOKということではないだろうか。まあ私はオンライン対戦出来ないタイプのゲーマーなんだけれど…(ついでに調べるとマッチングにハチャメチャ時間が掛かるとか…)。
そして私の最推しになったキャラクター真谷奈楽がストーリー終盤にしか出てこないせいでほとんど出番がない。なんという残念か。真顔でクソサムギャグを言ったりとか絶望した相方に思うところがありながらもついていくとか、ねえ!?
それ以外にも細かいところで「こうしてほしかった」と思うことは多くあるけれど、体験全体としてはおおむね満足した、そんなゲームでした。KO勝ちがあっても良かったんじゃないかなーと思ったり思わなかったり
ちなみにプラチナトロフィーまで獲得して13時間と簡単なので、そっち目的のひとにもいいのかもしれない。
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